【紡ロジック】どう足掻いても救いが無いオタクの話【初見感想】

 

今年の5月頭、外出自粛で遊びにも行けないし暇だなーと思ってた時に、暇潰しがてら軽率に始めた「ウーユリーフの処方箋」で、"SEEC"と書いて"地獄の底"と読む世界の虜になって早3ヶ月。

「紡ロジック」という"絶望"に胸を苛まれているオタクの戯言を聞いてください。

 

 

〜以下、本編・分岐エンド・特ストネタバレ

*ウーユリーフ特ストまでのネタバレもあり

*勢いだけで書いてます

 

※よろしければこちらも

http://seafriend517.hatenablog.com/entry/2020/05/12/131541

↑ウーユリーフ版クソデカ感情

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うゆりふクリアしてプレイ済みの方の色んな感想やら考察やら探ってたら、殆どの方が「紡ロジック」の名前を出していたんですよね。

そして見事に全員拗らせていた(言い方)のもあって、鬱展開スキー()としてはまぁ気になっちゃう訳ですよ。

足掻いても足掻いても救いが見えなかったり、メインキャラが容赦なく死んだりする展開大っっっっ好きだけど、それでもゥュではしばらく立ち直れないくらいメンタルやられたのが楽しくて楽しくて仕方なかったので、紡ロジは果たしてどこまで私を楽しませてくれるのかな?今度はどんな地獄を見せてくれるのか、お手並み拝見といきましょうか☺️という感じでした。

(始めた動機がちょっと不謹慎ですね。大門先輩とは仲良くなれそうな気がしてる)

 

結果として、

うゆりふは世紀末な世界観とかヒロインに食われないよう生き残るとか、最初から生死の狭間の世界で生きてたから、まだプレイヤーに優しかったんだなと思いました。

 

紡ロジ…9章から突然別ゲーじゃん………

というか8章で終わりだとばかり思ってたから、割と終盤になってもずーーっと大学生のキャッキャウフフなキラキラ青春キャンパスライフ✨が続いて、いつまで経ってもしんどくならなくておかしいなとは思ってたんだ…

『みんなが拗らせてたのは8章の双子の話のことだったのかな?まぁ確かにしんどいしオタクが拗らせそうな話ではあるけど、正直私はそこまでショッキングでもないかなぁ…

確かにみんな可愛いし尊いし推理面白いけど、正直紡ロジックは期待外れだったな………』と思ってました。8章までは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8章までプロローグじゃねえか。

なっっっっげえプロローグだなと思ったけど、9章以降の話を展開する上でプレイヤーのメンタルにより強力な攻撃を仕掛けるための入念な下準備であり、話の最初から全てが伏線だったと知った時ゾッッッッとした…

だってここまで読んだら全キャラに嫌でも愛着湧くやん……それを利用した精神攻撃なんて………ベノマ先生の血は何色だ……………

この"プレイヤーに対する精神攻撃の下準備"と、"琴子の裏サークルメンバー殺人計画において紡に罪を擦り付けるための下準備"が、現実と作中でリンクしてて更にゾッッッッとした………

 

 

*四辻琴子

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紡ロジ始めたのが6月9日なので、それを頭に入れた上でこの私のツイート見て欲しいんですが、もう割と初期から琴子ちゃん大好きなんですよ。

なんなら最推しだし、話を進めれば進めるほどどんどん好きになっていくし、最終的に結婚を考えるくらいには好きなんですよ(??)

それだけに、11章辺りで琴子ちゃんがキナ臭くなってきたなと察しつつも「いや、まさかな…」と信じることが出来なかったし、何より信じたくなかった。

 

だって"今まで見てきた四辻琴子"は、そんな非人道的なことをする子だとはとてもじゃないけど思えなかったから。なんか裏ありそうだなとは思ってたけど。

 

今考えたら私がそう思う事すらも琴子ちゃんの計算内だったし、見事に掌で転がされたわけだけど、その事実を知って何故かますます好きになっちゃったんですよ。

"今まで見てきた四辻琴子"は確かに良い子だし可愛いけど、あまりにも人間として出来すぎてる(そう演じてるから)故に、人間味が無いなと思う事が度々あったんですよね。

だって欠点が無いんだもん。欠点が無い人間なんていないじゃない…

だから12章のラストで初めて人間らしい感情(歪んでるけど)を爆発させてくれて、"本当の四辻琴子"を見られたことが私は嬉しい。

(そういや初めて和川荘に来たときに、蒼星を紅陽だと思って腰抜かしてたの、あれはさすがに演技じゃなくて本心なのかな…)

 

無人島事件の全ての真相を知った時、うゆりふ特スト読んだ時の感覚を思い出しました。

私がうゆりふで見てきた"マツリたちトレーラー組の物語"は虚構の世界だったけど、

紡ロジでも今まで見てきた"明るくて優しくて友達たくさんスクールカースト上位のイケイケな可愛いキラキラ女子大生の四辻琴子"も、意図的に作られた虚構の存在だった。

"今まで見てきたものが実は作り物だった時"のショックよ…ホントSEECさんやりおるわ好き。

 

あとね、

・優ちゃんと紡が出会った

・優ちゃんが紡と仲良くなりたいと思った

・優ちゃんがミス研ではなくテニスサークルに入った

琴子ちゃんがよく思わなかった事象の原因が、元を辿ると全部琴子ちゃん本人にあるの、本当居た堪れないし希望がなさすぎる。絶望感がすごい。

結果としてこの一連の事件を招いた張本人であり、加害者であり、被害者でもあるんだよな、琴子ちゃん。

 

これは私の経験則だけど、学生時代に親から「あれしなさい」「これはダメ」「門限○時」とか厳しく言われてた子は、制限されればされるほど反抗的だったし、言われたことを守ろうとしなかった。なんかそういう事象と似てるのかなと思ったり思わなかったり…

"理想の押し付け"は悪い方向にしか進まないってことに気付けなかったんだな…だって優ちゃんに関しては完全に盲目だもんな琴子ちゃん

毒親ならぬ毒妹になっちゃったね…

 

あと今までのストーリーを読んできて「紡琴かわいいなぁ〜〜〜!!!!!!!!」って愛でてきたオタクの目線からすると、

最初から紡に脈なんて1mmもなかった

という事実があまりにも辛すぎる。ホントさぁ…………………本ッッッッッ当に…………………………………

 

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これは本編クリア直後の独り言の記録です。

動揺してつい悪女とか言っちゃってるけど。

 

事実を知った今でも琴子ちゃんのことは好きだし、むしろ事実を知った今の方が以前よりもっと好きですらあるけど、

サリーを見殺しにしたことは一生赦すつもりないです。

というかサリーの件がなければ紡も赦してたと思うんだよな。

(キセキは好きだけど帝光時代にテツくんを悲しませたことは今だに許してないオタクなので、まぁそういうこともよくあるよね)

 

というかある意味この後1番大変なのは四辻家のパパママだよ……

法律のことは詳しく無いけど、未成年のやらかしは保護者の責任って考えると本当…居た堪れねえな……

せめて20歳超えてから計画実行するべきだったと思うよ琴子ちゃん…

四辻家の家庭環境は知ったこっちゃ無いけど、どんな事情があろうが親に迷惑はかけちゃダメ…

 

 

*サリー

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琴子ちゃんに続いて、もう一人の推しことサリー。

いや、あの、本当に琴子ちゃんのことよりも辛かったのがサリーの件なんだけど、、

なんで彼女は死ななきゃいけなかったの?????

アナザーエンドが正規ルートじゃだめだったの????

サリーが死のうが生還しようが、どっちにしろ琴子の犯行がバレて失敗に終わるっていう結末は変わらないなら、なぜ死ぬ必要があったの??

というか、制作陣はなぜあえて殺した……????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これがお前ら(SEEC)のやり方かぁーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!

………………失礼しました、ゆいPが出てきてしまいました。

 

でも特スト読んでもこれだけは納得いかなくて…

サリーにはただただ死んでほしくなかった。

ちゃんと罪を償って、そしてまた紡と斗真と共に人生を歩んでほしかった。

 

でもサリーの死に方、めっっっっちゃくちゃ綺麗だったんだよな…不謹慎かもしれないけど。

他三人が血みどろな殺され方してるのと比べてってのもあるかもしれないけど、あのスチルがただただ綺麗だったし、そのあとの紡の行動を見て泣いちゃった…

今でもあのスチル定期的に見返してるくらいには好きなんですあのシーン…辛いけど……

あとあの一連のシーンの上田麗奈さんの演技があまりにも凄すぎる…衝撃的すぎた…声優ってすごい。

 

でもサリーにとっては紡も彦根と同じ立場になりかねないっていうのがまた…

もうどんだけ私の胃を雑巾絞りすれば気が済むんだこのゲームは……

斗真がいてよかった…

供養してくれてありがとう……

 

あと特スト1話が…好きです……

推し2人ってのもあるけど、表面上で提携関係結びつつも水面下でお互い探り入れて疑いの目を向けて………

女の共同戦線あまりにも怖すぎてゾクゾクした…楽しい…楽しすぎる……(情緒不安定)

 

あとあと、クリア後にアナザーOP見てブワァアァアアってなっちゃったんだけど、

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これの背景………

最初から答え出てたやん…………

うゆりふのトレーラー組の名前を逆から読んだらラストレジェンドの名前になるって気付いた時と同じ感覚になった…ウワァ………

 

それから8章アナザーのサリーエンド、本編クリア前に見るかクリア後に見るかで見方が180°変わるの、うゆりふ就職エンド思い出した…

就職エンド、特ストクリア後に回収して、ミトくんの気持ち考えて居た堪れなくなっちゃったから…

 

*瀧紡

お前のメンタルはダイヤモンドか???

高校時代から憧れて尊敬してた想い人が殺人犯で、めっちゃ憎まれてて実際殺されかけたとかいうトンデモ展開をたった19歳という若さで経験して、これが今後の紡の人生においてトラウマにならないか心配してたけど、まぁ~~~~杞憂でしたね。

あと林(竜胆)に対して「お前の同級生が3人も死んだぞ~!!!」ってニッコニコ話しかけに行ったあたりで、アッこいつ只者じゃねえわってなったけど、よくよく考えたら最初から只者じゃなかったわ。

マイルドも地球の裏側じゃワイルドになるってSexy Zoneも言ってたし(??)、マイルドヤンキーは只者じゃない、うん。

事件後も元気そうで安心した。特スト最終話の最後の事件フラグでなんかちょっとワクワクすらしてるの、見た目は子供 頭脳は大人か???

 

今まで紡がやってきたことは決して品行方正とは言えないけど、でも間違ってたとも言えないよね。

紡が優ちゃんと出会わなかったらこの一連の悲劇はきっと起きなかっただろうけど、

でもあの場で紡が優ちゃんに声をかけたのが間違いだったのか といえば答えはNOだもん。

まだ19歳、旨いもん沢山食って、いろんな経験して、良い人と出会って新しい恋をして、今後の人生がどうか幸せであることを願うばかりです。

 

瀧紡先生には今後もずっと物語を書いていてほしいし、蒼星との共作の絵本も是非書いてほしい。

というかこれ「瀧紡先生の次回作に乞うご期待!」ENDだったなと感じたんだけど、紡ロジック続編出しません…?

 

 

*以下、力尽きたので書きたいことだけ殴り書き

 

・諸戸宮双子

"蒼星"と"紅陽"のゲシュタルト崩壊

本編終わった後に衝撃の事実公開とかやめてくれよ…

私バカだからちょっと理解が追い付かなかったです、もう一回読み直そう…

でも蒼星が紅陽で、紅陽が蒼星だって考えると、双子のCVを西山宏太朗氏の一人二役にしてるのは神采配。

 

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途中、みんな信じられなくなって蒼星まで疑ってたけど、さすがにここまで地獄じゃなくてよかった。

 

・斗真

11章12章でみんながみんな信じられなくなってきた中でも、斗真だけは絶対裏切らないって信じてたくらい信頼感が凄い。

紡が危ないシーンで斗真が出てきたり、斗真が一緒にいる時の安心感は凄かった。

もし斗真が殺されてたら、多分スマホ放り投げて読むのやめてたと思う。

 蒼星とも仲良くなってたし、今後和川荘にも遊びに来てほしいな。

 

・ミス研

紡ロジックのオアシス。

2人の顔見るだけでこんなに安心する存在になるなんて…

 

・優ちゃん

分不相応って言葉を何度も使ってたのが印象的だったけど、でも実際こういう子結構居るよなぁと。

でも私は正直優ちゃんの気持ちは分からないです。

私は自分の人生の主役は自分だと思って生きてるし、世界中の誰よりも自分のことが大好きだから、多分違う世界の人間なんだろうなと。

だから一言物申したいと思いながら読んでたら、私が思ってたこと全部大門先輩が代弁してくれてた。

 

・吉本先輩

胡散臭いとか散々言ってごめん。

でも酔っ払い…って一言には纏められないあのラリってる立ち絵でトラウマ作ったことは許さん。もう金輪際酒飲むな。

 

・小池ふみ

最初は可愛いと思ってたけど、今は地雷臭しか感じない。

こういう女は近寄るべからず。

ふみ先輩と琴子ちゃんに関しては、クリア前とクリア後で見方が180°変わっちゃうのは致し方ないと思うんだ…

 

・旬

8‐2の紡とのランチ回で株急上昇。

最初悪態ついてたのになんやかんやで紡のこと好きなのかわいいね。

ふみ先輩と関わりあるから殺されるかと思ってたけど、無事でよかった。

 

・直羽

良い子。好き。

12‐37の蒼星殺害からの琴子自殺エンドで、真っ先に冷静さを取り戻したのが直羽なの、後の看護師目指すって展開に繋がってるなぁと。

良い看護師になれるよ、頑張れ。

 

・野崎

なんというか…うん…最後まで可哀そうだったなという印象。

 

彦根

ある意味お前が一番タチ悪いぞ!!!

 

・美麗ちゃん

特ストでも最後まで逞しくて、そして優しくて、ある意味紡ロジックというストーリーの中で一番成長した子なのでは?

突然歌い出してびっくりしたけど、あまりにも歌上手すぎて魂抜かれた…佐々木李子さんマジですごい…

あと失踪エンドがサラッとエグすぎる。

 

・タイトル画面

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がっこうぐらし!のOPかよ………………………

 

あと、

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これ、ほとんどみんな紡の方(もしくは正面)を見てるけど、

・主犯(元凶)の琴子

・殺人を犯したサリー

・裏サークルの行いを知りつつ何もしなかった(むしろ利用した)彦根

の3人は目線が違うの……さすがにこれは深読みしすぎかな……

 

・バッドエンド、分岐ルート

まだ全部回収しきれてないけど、分岐のバッドエンド(ゲームオーバー)がトゥルーエンド並みにエグいの多くてびっくりしちゃう…

10章20~22はトラウマ。

普通~に紡が死ぬエンドとか用意してあるの怖すぎでしょ…

あと推理失敗した場合の分岐エンドがある意味どれもエグい。

本編クリア後に分岐エンド・アナザーエンド回収してるけど、分岐条件細かすぎるし、かなり前の章の選択肢が影響してくるあたり「最初から伏線」っていうことを象徴してるみたいだな…

 

・プロフィールの年齢

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HPでゲーム始める前の状態のプロフィール見れたから、比較したらこれですよ。

芸が細けぇ…………

あと作中で誕生日来てる子は、ちゃんとゲームの進捗に合わせて年齢更新されてますね。細けぇ!!!!!!

 

 

ウーユリーフが"虚無"なら、

紡ロジックは"絶望"だった。

 

琴子・サリー・紡琴推しとしては本当に救いがなさすぎて心臓抉られたけど、約2か月間大変楽しませていただきました。

SEECさん作品、血に馴染みすぎる。この地獄感が心地いいですね。

さて、今プレイ中の誰ソ彼ホテルではどんな地獄が待ち受けているのか…

期待して進めていこうと思います。

音子ちゃんとルリちゃんがひたすらかわいいです。